2014年12月14日日曜日

広沢寺アルパイントレーニング

日時:12月14日 9:00~14:30

天候:晴れ/午後雪と雨がちらつく
場所:弁天岩(広沢寺)

メンバー:坂本・伊藤・廣井・村山

内容
年末の八ヶ岳アルパインクライミングの事前トレーニングとして、広沢寺で岩登りのトレーニングを行いました。

一本目:冬靴でのクライミング
二本目:アイゼンをつけてのクライミング
PM:フリークライミング

使用したルートは、プレゼントファイブ(5.7)ですが、前爪を意識してルートファインディングを行えばいい練習になります。
午前中のクライミングトレーニングでは、軍手を2枚つけておこなうなどし、グローブをつけてのクライミングやロープワークを想定して行いました。
本番はさらにアイスの状態になりますが、冬靴のつま先・アイゼンの前爪で乗る感覚や基本の動作を確認できました。
午後は、雪や雨がちらつき始めたのでフリーを数本行い終了となりました。

広沢寺は気温も1ケタ?しかないのか吐く息も白く、その中で食べるカップめんが美味いのなんのって。
雪もちらつき、クリスマスも近いせいか、自然と笑顔がこぼれウキウキしました(^^)
後は、アイゼン磨けば準備は完了
いざ、冬山へ!

                     冬靴でクライミング中の伊藤君

                 アイゼンクライミングの坂本と伊藤君の安心ビレイ

右スラブ(5.9)リードクライミングにリベンジ中の伊藤君


2014年11月23日日曜日

雪上訓練

11月23日(日) 8:00~12:00

場所:谷川岳天神平スキー場付近

メンバー:宮本・坂本・松浦・廣井・伊藤・小口・河合・村山


【項目】
・ツボ足(小口)
・アイゼンワーク(小口)
・スリップストップ
・ビーコン訓練
・スノーブロックでのトイレ等、設置訓練
・コンテニュアンス訓練
・スタンディングアックスビレイ(展示)


新入部員の小口さんを含め雪上訓練に行ってきました。
雪の量が少なかったですが、臨機応変に色々な訓練ができました。
特にビーコンを使用しての検索訓練は良い経験となりました。1本電波と3本電波の違いを学び、1本電波での検索を中心に行いましたが皆さん良くできていました。
ピッケルを使用してのスノーブロックの作り方など勉強になりました。
コンテの訓練も行い、本番への準備も整いました。
さぁ、今年も雪山を楽しみましょう(^^)
                 コンテ訓練

                 ビーコン訓練(制限時間8分)

                    スノーブロック工法


2014年11月15日土曜日

第2回 クライミング・レスキュー講習

11月15日(土) 9:00~12:00

場所:保土ヶ谷区役所6階

メンバー:坂本・廣井・伊藤・長谷川・上野・河合・村山

【項目】
・仮固定(2パターン)
・緊急脱出
・懸垂下降時のバックアップ(プルージック)
・エイト環以外での懸垂下降
・背負い搬送(ザイル・シュリンゲ・ザック)
・シュリンゲでの簡易ハーネス(チェスト・シット)
・プルージック登り返し・緊急脱出
・あぶみ練習
・応用技術

参加者全員が仮固定をマスターし、これで下降のトップも任せられます。
これらの技術は使わないで山行することが大前提ですが、覚えておけば自分にゆとりができるし、アクシデントにも落ちついて対応できます。
訓練と安全管理、これらがしっかりできてこそ本番があるわけです。
定期的に実施していこうと思います。


2014年11月12日水曜日

下ノ廊下

日時:11月1日~3日

天候:1日・・・晴時々雨 2日・・・晴れのち雨 3日・・・雨

メンバー:廣井(CL)・坂本・長谷川・伊藤・村山(OB)

1日
6時半に湘南台駅を出発し、渋滞に巻き込まれるかと思いながらも天気予報が良くないせいか、大きな渋滞も発生せず予想より2時間早く12時に扇沢に到着した。
扇沢で回送サービス付きの業者に車を預ける。車は業者が扇沢から宇奈月の有料パーキングまで回送しておいてくれる。しかも、宇奈月の駐車場代込で18,000円とかなり安くすんだ。
扇沢から黒部ダム行きのトローリーバスに乗り、思い出されるのは「プロジュクトX」の映像とテーマソング。
15分ほどで黒部ダムに到着した。
扇沢では雨が降り続いていたが、黒部ダムでは小雨となっており気分も晴れた。噂の黒部ダムはとても大きく、よくぞ作ったと思うばかりであった。
スタート地点となる黒部ダム上で記念撮影をし、時間が速いがやることもないので、この日に泊まるクロヨンロッジに向かうこととした。

ロッジは営業を終了していたが幕営は可能、しかし水がない。水場は黒部ダムにあるが少し距離がある。雨が降っていたこともあり、水汲みついでに途中のトンネルでビバークしようと考え待機するも寒さと、アルコール欲しさ(ビール500×6本、酒、焼酎、ワイン等をザックin)、雨が止んだこともあり、テント場に戻り設営し宴会を開始。
美味しい村山風豚汁で宴会を開始した。
気持ちよく就寝したのは言うまでもない・・・・

2日
高気圧が頑張ったのか天気は予想外に晴れ。7時20分にならないと下ノ廊下へのゲートが開かないとの事だった。
7時40分、山行開始となる。
まず、黒部ダムから川に下り、川の左岸沿いを歩いていくのこのルート
一般的な河川沿いの道を2時間程歩くと崖を削った道へと変わっていった。
高さ50m以上、肩幅程度のつるはし等で削った道を進むことになる。
ただただ、感心するばかりでした。
今にも崩れそうな天気の中、運よく雨にも降られずに危険区域は通過できた。
それを見たかのように天気は雨となり、撮影不能となる。
途中ダムの中を通ったりトンネルを通ったりと普段通らないようなルートを楽しみ、9時間かけてキャンプ地の可曽原につくも大雨
小屋は明かりがついているものの営業終了と言われる
テントをトイレ前に設営し、雨の中幕営する。
夕飯はジンギスカン。美味しくいただき、残してもしょうがない酒を全てたいらげた。
バケツをひっくり返したような雨に10年物のテントから雨がしたたり落ちる。
夜中、トイレ内で干していたザックのクマ鈴が鳴ったり、1名が動物らしきものにつつかれる、口の中に水滴が落ちてくる、水たまりができる等の災難があったが無事に朝(3時起床)をむかえた。
外は雨だった・・・





3日
朝5時半に出発。雨が降る中、欅平を目指す。
滝の裏を削った150mのトンネルがあるのだが、よくぞつるはしで削ったと感心する人工トンネルだった。
約6時間をかけて欅平に到着
欅平から宇奈月まではトロッコ電車で1時間15分。黒部峡谷の景色を楽しんだ。
温泉に入り、帰宅となった。





感想
日本にこのようなところがあるのかと感じさせてくれる場所、今度は天気がいい時にいきたいかな。
崖で危険な部分はあるが、全体的には歩きやすく歩き概があるルート。当時の作業の凄さを味わえるお勧めの場所です。

2014年10月31日金曜日

西ゼンノ沢(新潟)

メンバー:
 河合(CL)、岩野、廣井、長谷川、他1名
日程:
 2014年10月25日~26日
報告:
 そろそろ寒くて水に入るのははばかられるこの季節、今年最後の沢登に行ってきました。
 西ゼンノ沢は、沢の途中に、一枚岩の200m位のスラブが2度ほどバーンと出てきて、ゴルジュのようなところはないので、他の沢とはちょっと違う、とても開放的な印象を受ける沢です。
 特に、10月下旬ころは、岩肌の白、紅葉の赤黄、色が変わらない木の緑のコントラストがきれいで、プラス晴れると空の青も合わせてとてもきれいです。
 今回、上部の紅葉の時期は過ぎていたものの、下部の紅葉はいい時期で、晴天の中、沢登りを堪能しました。
 ただ一点、日帰りの予定が、上部の滝の巻道と詰めの藪漕ぎで時間を取られ、完全な藪の中での予定外のビバークとなりましたが・・・ともあれ無事に皆下山できましたので良かったです。

開放的な沢です。
スラブが始まります。
沢の水は冷たいので入らないように進みます。
第一スラブ。光っているところはぬめりで、つるん
とすべりますので注意です。
スラブをどんどん詰めます。
第一スラブの最後の滝をまくと、第2スラブが現れます。
藪漕ぎ、ビバークした翌日、平標新道から
西ゼンノ沢上部を振り返りました。結構大きいです。
 
平標山の下部は紅葉真っ盛りでした。

  

2014年10月13日月曜日

火打山・妙高山 縦走

メンバー
坂本(CL)・松浦・伊藤・廣井

夜行1泊

秋の3連休、9月末の北鎌計画が台風で延期になり、小川山キャンプの予定を変えて北鎌に再チャレンジするもまたもや台風。
天候が安定している北方面の火打・妙高山に行ってきました。

11日 快晴
【火打山】
夜行で笹ヶ峰駐車場に入る。駐車場奥にテントを張り、3時に就寝する。
朝、7時起床の予定だったが、台風の影響を受けていない区域でもあり、さらに紅葉の時期が重なり登山者が絶えず訪れ5時位には賑やかになる。
6時に起床し6時45分登山開始。
登山道は緩い木道から始まり紅葉の森を抜けていく。コースタイムでは水場の黒沢橋まで1時間程となっているが、40分ほどで到着。水場というには水量が多く、水場表示もないため飲料には適していないように感じた。煮沸専用と思われる。
富士見平までは急登もあるが整備された木製階段もあり登りやすい。富士見平から高谷池ヒュッテまでは緩やかな登山道を抜ける。かなりの登山者を追い抜き10時位にテント場に到着した。
テント場は30張り程度の小さなサイトでありかなりのテントが張られていた。運よく4~5人用のスペースが空いており設営できた。
設営後、火打山へアタック開始。
火打山頂までのコースは歩きやすく整備もされており1時間ほどで山頂に到着。景色も良く、人気があるのが良く分かった。下山し、テント場で背負ってきたビールで乾杯し、昼寝をしたり、本を読んだりと、のんびりした癒しのあと、夕食を食べて6時前には就寝となった。


                       天狗の庭から火打山



                        
                            黒姫山



                              妙高山



12日 快晴
【妙高山】
朝3時半に起床し、朝食を取り、テントを撤収して4時45分に登山開始。
黒沢池ヒュッテまでは緩やかな登山道を下りながら約30分で到着。途中朝焼けが始まり、心洗われる景色を見れた。
黒沢池からは登りと下りを繰り返して妙高山に向かう。大倉乗越から一気に下り、長助池との分岐から1kmの登りとなる。長助池分岐までの途中に水場があるが、ここは水量・位置共に飲料可能と思える水場だった。
約2時間半で山頂に到着。景色も良く、北アルプスに八ヶ岳も見ることができた。
黒沢池ヒュッテまで戻り、富士見平に向かい11時15分に駐車場に到着無事下山できた。

                        朝焼けとテント場の光

                          北アルプス方面

                          野尻湖と雲海


 

                           ランドネ風紅葉

【感想】
百名山でもあり、人は多く迷うような難しいルートはないがすれ違いが多いとだるく感じる。黒沢の水場はあてにせず、持てるだけの水を担いでいったほうが良い。
テントサイトは狭いため、早い時間に着いた方が良い。
初心者でも問題なく幕営でき、簡単にピークに行けるのでお勧めの山である。
ゆる~い縦走希望や縦走してみたい方におススメかな(^^)
良い夏山納めとなりました!

2014年9月30日火曜日

奥穂高

平成26年9月21~22日

メンバー:坂本夫妻


21日
20日の夜行で沢渡に行き車中泊
沢渡にはバスターミナルが出来ており、とても綺麗で広く便利になっていました。
バスで上高地まで行くので車を霞沢駐車場に停めました。1日500円になります。

朝6時のバスで上高地に向かう。バスは5時位から出ているらしい。
朝一の上高地は人も少なく、9月でも少し寒さを感じました。
しかし、木々から差し込む光芒がとても綺麗で違う空気を感じました。

             う~ん、癒し


上高地から横尾までは、ほぼ上り下りのない道を約3時間歩きます。
すれ違う人という人がみんなヘルメットを持っているので岩でも行くのかなと思いきや、槍・穂高はヘルメットが標準装備になっているようでした。
横尾から上高地は山道らしくなり、林の中約3時間程度で涸沢につきます。

涸沢テント場



テント場は石の上にテントを引くので結構痛い。どおりで厚いマットを持っている人が目立つわけだと知る。
この日は、明日4時朝に出発するため、5時に夕食を食べ、6時には就寝しました。

22日
快晴、3時に起床し、4時に出発。パノラマコースで登ってみたが大きくまくので時間をロスした気分。
しかし、妻の頑張りもあり順調に登り7時半に奥穂高到着。涸沢組では一番でした。

 
 

          夜明け
 
          モルゲンロート
          ザイテングラード
          槍と帯雲

360℃のパノラマを楽しみ下山開始
久々の山行がロングタイムになりましたが、妻が良く頑張り17時半に上高地に到着。ちなみにバスの最終は18時です。
私にとっては久々の上高地からゆったり登山で心も癒されました(^^)

ちなみに、この日は坂本・松浦・長谷川・野戸が別々に槍穂エリアにいました。
皆、北アルプス好きですね!!

2014年9月14日日曜日

谷川岳幽ノ沢V字状岩壁右ルートと衝立岩中央稜

日時:9月14、15 
天候:14日晴れ一時雨、15日曇り
メンバー:坂本・伊藤・村山(OB)

「一ノ倉に連れて行く」
村山先輩のこの想いを3年越しで叶えました
谷川岳アルパインクライミングデビュー戦

13日
前日夜行で谷川岳ロープウェイの立体駐車場に入り、設営して就寝
かなりの車の往来で寝つけず
朝5時に起床し、準備をして一ノ倉沢に向かう
一ノ倉にある避難小屋(通称お化け屋敷)内にテントを張り、衝立岩の取り付きまで偵察に行く
5~6パーティーが南陵と中央稜に取りついていたが、行動が遅いように感じた
後で聞いた話だが、案の定、数組のパーティーがビバークとなったそうだ
「クライマーは朝早く出る」
先輩の格言だがまさにと痛感した
偵察をおえ、テントに戻り時間があったのでロープウェイ駅まで泡がシュワシュワでる飲み物を買いに行った。
ビーフシチューを食べ18時に就寝、翌日は2時半起きとなる・・・

14日
朝3時半に出発し、幽ノ沢V字状岩壁右ルートへ向かう。


                  雨の後に虹がかかる


途中で雨に降られるというアクシデントもあったが、その後は快晴となり無事に取り付きに着く
                      中央稜
                 

1ピッチ目と2ピッチ目のカールボーデンをザイルなしで登攀してしまい、後から良く登ったと感心
 ザイルをつけてクライミング開始
                          V字状岩壁

                           4ピッチ目登攀

                  坂本サードビレイ中

先輩に任され、坂本オールトップで登攀
初となる夏のアルパインのせいか長く感じた
アイゼンでのアルパインは慣れているが、クライミングシューズを5時間以上履き続けたのは初なのでつま先が痛いのなんのって
一度も落ちずにオンサイトで通過
一部ルートファインディングに時間がかかる部分もあったが、事前にルートを見ておけば問題なく登れる。ハーケンは複数撃ってあるが古いのもあるので注意
早く取り付き、早く抜けないと帰りの沢上でビバークとなるので要注意
トータル行動時間約13時間
17時半に戻り夕食にもちピザを食す。
これが美味

15日
初日に偵察した衝立岩中央稜にチャレンジ
前日の疲れにより村山先輩が留守番となり不安が残るも2名でトライする
取り付きにトップで到着し、6時クライミング開始
                      衝立岩

坂本オールトップで登攀
先日からのつま先の痛みがあるが負けずに登攀
核心は4ピッチ目のチムニー
回避することもできるが山岳部の名に懸けてアタックし見事通過
約4時間で登攀完了
落下なしでオンサイト
後続が2パーティーだったので中央稜懸垂を選択
初となるマルチピッチの懸垂
レスキューエイトが威力を発揮し、ザイル捌きの仮固定が楽でした
                    懸垂中の伊藤君

核心部が難しく感じる部分もあるが、全体的にはV字の方が長さや技術面、やりがいから総合して難しく感じたかな。
中央稜はルートファインディングも難しくないし、ハーケンやピンもしっかりしているのでお勧め。しかし混むと待つ場所も限定されるので朝早く出てトップで取りつくのが良い。
トータル行動時間8時間40分

ということで谷川岳を満喫しました。
来年は谷川岳集中トレーニングをしよう!
と決めた我々でした。