2014年6月28日土曜日

廻り目平 クライミング


【日程】    2014年6月13日(夜行)~15日
【メンバー】  C坂本、伊藤、松浦、野戸
          村山、宮本(14日まで)


〇6月13日 (天気:晴れ) 
 坂本車で坂本以下4人は各自の自宅でピックアップしてもらい調布インターから小淵沢まで中央道で行く。25:30廻り目平キャンプ場ゲート入口着。標高が実は1500mあり、横浜とは気温が違い寒い。宮本車の二人はすでに到着しており酒盛りをしていた。我々はそんな元気もなくテントを張り就寝。

〇6月14日 (天気:晴れ)
 
 6:00起床、ゲートを通過しテント場へ移動。テントやバーベキューセットなどを降ろし設営。テントを設営している際に「ぽきっ」と不穏な音が…長年我が山岳会を支えてきた4人用エスパーステントのポールが折れてしまった。木の枝、電池などで破損個所を固定し試すもののうまくいかない。車内泊か?と諦めかけていたがバーベキューの鉄の串がジャストフィットし、なんとか設営できた。
 宮本車の二人も合流し、朝食を食べゲレンデへ向かう。往々にしてクライミングのゲレンデへ向かう道は整備されておらず険しい。この道であっているのか?とルートファインディングをしながら父岩に9:15着。やはり間違いの踏みあとから来ていたようだ。今日の課題は小川山の超人気ルート「小川山ストーリー(5.9)」だ。普段は込み合うらしいのだが梅雨の時期だからか取りついているのは我々のみのようだった。
 まずはリードで坂本キャプがオンサイトを狙う。私(野戸)がこれまで見た数少ない岩の中でも大きい(推定25m?)で非常に長い課題だ。午前中の父岩は日陰になり非常に寒く、岩は冷たいため指先の感覚がなくなってしまう。そんな中、坂本キャプテンは粘り強く登っていく。途中の核心で手間取る度に下から無責任なヤジがとんでいたが、なんとかオンサイトしたのであった。順番にビレイし、私(野戸)のチャレンジする番が回ってきた。下部はパワーで登り割とスムーズであったが、1/3を過ぎたあたりからスラブっぽくなり、中々足のホールドが定まらない。ほんのちょっとの凹凸に全体重をかけろというがうまくバランスがとれずここで1度目のテンションがかかる。しかしビレイヤー伊藤隊員のおかげで安心できる。上部にいくにつれ壁が立っており、腕がパンプ気味となり立て続けに2度テンション。計3回のテンションでなんとか登りきることができた。これで5.9か…とクライミングの底深さを感じたのであった。その後はタジヤンⅡでスラブの登り方を訓練し下山した。
 15:30にテント場に戻り宮本さん村山さんは帰浜。伊藤さんお奨めの風呂(川)に入るが冷たく10秒と入っていられかった。特にすることもないので16:30から夕食。坂本さんが用意してくれたバーベキューをいただく。男4人であっという間にたいらげ、その後はだらだらと酒盛りとなった。このキャンプ場はたき火が許可されており小枝や丸太を集めてやってみた。たき火を見ながら飲む酒は美味しく、キャンプもいいなぁと思ったのであった。21:30就寝。

〇6月15日 (天気:晴れ)
 5:00起床。本日はガマスラブを登る。私(野戸)にとっては初めてのマルチピッチのクライミングである。6:30取りつき。二手に分かれ松浦さんと伊藤さんがリードで登る。1ピッチ目のスラブ(5.7)はすんなり通過。昨日のスラブ訓練が活きているようだ。2ピッチ目は本ルートの核心(5.9)で中々のツルツル具合である。リードの伊藤隊員がパワーで登っていく。ピンの位置が遠い箇所があったが、よく登るなぁと見上げていたがやはり何度かテンションがかかった。しかし登り切った。クライミングには勇気が必要のようだ。セカンドの私(野戸)も挑戦。核心ではほとんど引っ張り上げてもらい何とか登れた。3ピッチ、4ピッチとも特に困難な箇所はなく頂へ8:30頃着。後発組の松浦隊も到着。どうやら4ピッチ目は別のルートで来てしまっていたようだ。本当は5.9のルートがもう一本あった模様。次回は正規ルートで登りたい。
 さて、頂上で一息入れるのもつかの間、反対側を振り返ると40mの垂壁が!くだりはなんとこの壁を懸垂下降するようだ。たしかに合理的だがもっとほかの手段はないものだろうか。エイト環で確保し、いざ下降開始と思うのだが、最初の一歩が怖くて踏み出せない。漫画「岳」7巻の阿久津隊員のように叫びながら一歩を踏みだしたのであった。
 9:30頃下山。昼食後撤収。残念ながらテントはキャンプ場で処分してもらい、長い歴史に幕を閉じたのであった。帰りはサッカー日本代表のラジオを聞きながら帰っていたのだが寄り道した15分ほどで逆転されており車内に衝撃が走り、かつそのまま敗戦しどんよりとした雰囲気で帰ったのであった。しかし、天気もよく概してよい山行だった。