2015年3月29日日曜日

八ヶ岳南沢大滝 アイスクライミング

平成27年3月28日(土)

メンバー:宮本・坂本・長谷川・小口・河合

街では桜が開花し始めていますが、まだまだアイスクライミングが楽しめる!

っと言うことで南沢に行ってきました

前回は、忘れ物・怪我等で満足にできなかったので今回は気合を入れて行きました

27日夜行で前回と同じ場所で幕営

春近しといえども朝は結構冷えていました

美濃戸を8時に出発し大滝に9時過ぎに到着

大滝までトレースは、雪は少ないものの凍っていて結構滑りました

小滝に1パーティー、大滝は誰もいなかったので貸切ゲレンデで練習開始

先ずは坂本が初リード



ビビッて途中で降りたくなるも根性と先輩のアドバイスにより完登!

約25mの氷壁は疲れましたが、経験値と度胸アップ!

登りきると右側に灌木があり、そこでロープを設定するもトップロープ設定を間違えてしまう

二人目の宮本さんがアッセンダーで完登!



2年前の足の怪我からついにここまでの回復は流石です

ロープ設定を変更

3人目、長谷川さんも腕をパンプさせながらもトップロープで完登!

ナイスクライミング!

4人目、河合さんは問題なく完登!

まだまだ元気に行けますね

5人目、小口も初アイスで大滝をトップロープで完登!

練習中の河合さんと小口君


午前中の河合さんからの指導と持ち前の体力とガッツでたいしたもんです

っと言うことで楽しくアイスクライミングを行いました

右側はだいぶ水が流れていましたが、4月中旬まではアイスクライミングが出来そうです

小滝の方がいい感じで凍っていました

これで今シーズンの冬季山行はほぼ終了

4月から新メンバーと共に気持ちも新たに夏山山行に沢山いきたいものです!!

見守る坂本と小口君


                        クライミング中の小口君









2015年3月15日日曜日

阿弥陀岳南稜

阿弥陀岳南稜


メンバー:長谷川・廣井

行程:
 1日目(3月14日) 5:00 船山十字路 ~ 10:20 立場山 ~ 青なぎ ~ 15:50南陵P3 
     ~ 18:30 阿弥陀岳山頂 ~ 中岳コル ~ 20:20 行者小屋
 2日目(3月15日) 行者小屋 ~ 帰浜

参考:
 タクシー 6,000円 (3:45茅野駅~ 4:25船山十字路)
  電車 3月13日横浜方面から特急(最終便)で23:23茅野駅着  寝台特急で翌日3:41茅野駅着  

装備:
 個人  シェラフ シェラフカバー テントマット ハーネス 登攀具 行動食 食器
 共同  テント スコップ ゾンデ棒 コンロ ガス缶 ツエルト ザイル 共同食2食 

事前目標:
 予定としては、1日目に立場山でテント泊の上アタックを検討していたましたが、2日目の天気が雪予報で、1日目の出発前からすでに雪が降っていたため、1日目にアタックできる場合はアタックして下山することを目標に出発しました。
 
報告:
 阿弥陀岳の南陵に行ってきました。このルートは雪山の入門ルートの
一つです。いつもは、力のある先輩や後輩を頼りに行動していましたので、たまには1ちから考えて挑戦してみることにしました。

 選択したルートは、前日の降雪や当日の降雪の影響からか、旭小屋から先のトレースがなく雪が浅いところを選びながら進むと方向を見失いがちになりましたが、林間部は基本的に木についてるフセンを参考にしながら進むことができました。 稜線に出てからは岩稜に特徴があり比較的方向が読みやすく迷うことはあまりありませんでした。
 また、予定外の深雪のラッセルやザレ雪の直上登攀に時間がかかり、予定していた地蔵尾根ではなく雪崩が起きやすいといわれている中岳のコルを下山することになりましたが、比較的安全なダケカンバ沿いにラッセル跡を利用して下山することができました。

天気は、阿弥陀岳南稜とりつき前は曇りのち雪でしたが、P2辺りからは時折晴れ間が見え、夜は星空になりました。
 阿弥陀岳山頂付近は風が多少強くなりましたが、耐えられる程度でした。気温は低かったと思いますが、乾燥があったと思われます。雪山は汗をかきにくいので水分摂取が減りがちですが、それも影響してか、下山時には2人とものどを痛めてしまいましたので、あらためて定期的な水分補給の重要性を感じました

 
 その他、今回反省しいくつか勉強になったことがあったのですが、一番は荷物の精査を徹底することでした。荷物を減らせれば行動に少しスピードが出ます。1日で抜けることを考えるならテントはいらずツエルトのみでよかったと思いました。また、登攀具類を共同装備として精査できる部分があると良かったと思いました。
 暗くなる中での下山となったこについては、翌日雪の天気予報、ビバーク地の雪の状況、ビバークをした場合の体力、山頂までの距離、夕方から夜にかけての天候、山頂から下山山域の夜間登山経験などなど総合的な判断によるもので、下山で間違いなかったと思います。
                 
 ともあれ、無事登頂してきました。雪の阿弥陀岳は本当に美しかったです。写真を撮る余裕がなかった分、景色を目に焼き付けましたが、今度は立場山に一泊してゆっくり山を楽しむ山行でまたきたいなと思いました。(長谷川)
















2015年3月2日月曜日

旭岳東稜(厳冬期)

日時 平成27年2月20(夜行)~22日
メンバー:坂本、松浦

20日
23時、湘南台出発21日午前2時頃、美し森駐車場到着
この日のために数日前から天気図とにらめっこしていたが、21日は快晴、22日に天候は崩れる予報で、午前中はなんとか持ちそう。
22日の午前中に稜線を抜ければ何とかなるかな?という感じ。
今回は2人なのでテントを出さずに車中泊。

21日(快晴・無風)
 7:15美し森→9:15出合小屋→12:30旭岳東稜2250m地点 テント泊
 6時過ぎに起きると周りには複数のパーティが来ている。3人パーティは天狗尾根に、8人ぐらいの大所帯は我々と同じく旭岳東稜に行くらしい。先行パーティを見送りゆっくり準備をして7時過ぎに駐車場を出発。
 林道の途中から今回の核心である五段の宮が見えてやる気が出る。
 トレースはしっかりしていて、休憩を2度ほど挟んで出合小屋に到着。
 ここからは旭岳東稜、天狗尾根、権現岳東稜で道が分かれる。他のパーティはみんな天狗尾根に行くことにしたようだった。
 出合い小屋から道なりに進んで最初の分かれ道を右に行くと天狗尾根、左に行くと権現岳東稜、旭岳東稜、下山路のツルネ東稜。左に進んでしばらく行くと左手の尾根に上がるトレースがあった。おそらく権現岳東稜に上がるためのもの。
 旭岳東稜へは、ツルネ東稜の看板の少し手前にある尾根の末端から取り付く。
 トレースが付いていなかったので赤テープが付いていた左側から登って行った。結構なラッセルと斜度で息が上がる。
 尾根上に上がるとうっすらトレースが続いている。どうやら尾根末端に向かって右側から登るのが正解だったらしく、薄いトレースが続いていた。
 前回登られてから時間が空いたらしく、トレースはほとんどなく足が沈む。2人交代でラッセルしながら尾根を詰めていく。途中、旭岳がきれいに見える。
 
中心が権現岳。旭岳が右にあるピーク。東稜の尾根が見える。
 2100m付近に稜線が狭まった危険個所があり、岩につかまりながら通過。状況次第でロープがある方がいいかも。
今日のうちに抜けられればと思ったが、時間的に厳しいのでビバーク地点を探し始める。平坦地が見つかりテント泊。
コーヒーを飲みながら今日の疲れをいやす。
水を作って、昼寝して、夕飯のハンバーグカレーを食べて、6時過ぎに就寝。夕飯うまかったです。
夜中は上の方で風の音が聞こえ始めていた。
本日のお宿、2250m地点
22日(小雪・風あり)
3:45起床→5:20出発→7:00五段の宮→11:40旭岳山頂→12:10下山開始→13:45ツルネ→17:15出合小屋→19:05美し森駐車場
 朝食にラーメンとコーヒーを一杯飲む。テントの撤収もあったため思いのほか時間がかかった。
 風はあまり吹いていない。水と食料がなくなりザックが軽くなり、昨日より足取りも軽い。
 6:00過ぎに五段の宮手前の雪壁に取り付く。この手前にぎりぎり一張り張れるスペースがあったので、テント場はここの方が良かったかも。
 ここの雪壁が、トレースがなく、気温が高いせいか少し雪が緩んでいて進むのに手間取る。本来はある程度登ってから右側に巻いて登るようだが、直登した。
雪壁の終了点近く。登っても登っても雪が崩れてつらかった。
7:00五段の宮取り付き



 今回の核心となる五段の宮。ピッチグレードはⅢ級~Ⅳ級+程度とのこと。
 坂本リーダーがリードで果敢に攻める。一段目から苦戦するが右側に足をかけてクリア。
 二段目を越し、三段目に入ると下からは見えない。後で聞くと三段目が一番つらかったとのこと。
 三段目を越えたところで支点を取り交代。
 セカンドの気楽さで一段目に取り付くが、見た目より難しく感じる。足を置く場所があまりなく、一度バランスを崩してテンションをかけてしまった。坂本リーダーと同じく右側から攻めクリア。
 二段目は灌木を使って力技でクリア。
 三段目は深いアンダーをとれる場所があるので、肘まで突っ込んで体重を乗せてクリア。
 三段目超えた後の雪壁はランニングをとれる場所がなく、リードだったら怖そうだった。
 個人的には一段目が一番難しく感じた。
 再び坂本リーダーがリード。四段目はセオリー通り右側から攻めるが、ほとんど雪壁になっていた。
 すぐ見えなくなるので様子がわからない。ここでは新兵器のトランシーバーが本当に役立った。
 四段目、五段目はそんなに難しさは感じなかったが、ランニングを取る場所があまりないのでリードは難しさがあるかもしれない。
 五段の宮を越え、後は狭い雪稜を進んでいく。
 雪庇がかなり発達していて、ランニングをとれる場所も少なく、高度感もあり、しびれる。
 ここは慎重にスタカットで進んだ。支点の回収中に手が滑ってリーダーのカラビナ落としました。すみません。
 4ピッチほど進んだところでついに山頂!!



 







 ガスってて何も見えませんでした。

 天気が良ければ富士山が見えるとか。なにはともあれ無事課題をクリアできた喜びに浸る。
 簡単に行動食と水分を取り12時過ぎ下山開始。
 今思えばここからが本当の闘いだった。
 ホワイトアウトでルートが見えず、いきなり北西のニセ尾根に入ってしまい、1時間のタイムロス。
 14時前にツルネ東稜に入り、小休憩。水分がほとんどなくなったため作り直す。バーナーヘッドが濡れて火がなかなかつかずタイムロス。
 ツルネ東稜でも間違いトレースに引き込まれて右側の尾根に入ってしまい、登りかえしてタイムロス。
 正規の左側の尾根から降りていくが、またしてもカモシカの足跡にだまされ早いうちに天狗尾根側の沢に出てしまう。沢伝いに下って下山。暗くなる前になんとか出合小屋に到着。
 軽く休憩を取り、ヘッデンを点けて後はトレース沿いに歩くだけ。
 最後は喉の渇き、空腹と闘いながら無心にひたすら歩き19時過ぎに駐車場到着。久々の14時間行動はつらかった。。。

 ツルネ東稜はガスっていてトレースが不明瞭だと本当に迷いやすい。
 基本的には赤布やテープを探しながら進めば間違いないはず。なかったら多分間違っている。
 ガスってるときのルート確認の重要さを再認識しました。

 いいお山でした。雪山総合力が鍛えられた気がします。次回は五段の宮にリードで挑戦したい。