2016年6月22日水曜日

小川谷廊下

6月19日

メンバー:坂本・小口

トータル:5時間30分(沢・4時間、下山林道1時間30分)

神奈川屈指の沢、小川谷廊下

ユーシン渓谷に向かう途中から西丹沢県民の森方面へ

道路を詰めていくと入渓地点となるケルンがあり、その先に10台程の車が停めれる

入部したての頃に先輩方とBBQをした場所は草刈りがされていない様子であった

9:00
ケルンから堰堤を4つほど下り入渓地点の分岐に到着した


F1、大きな岩が目印となる

左岸側から登る

昔は倒木が有り登りやすかったらしいが、倒木はなくなり多少てこずる

F1を登り、ぐいぐいと遡上していく

今回は特に下調べをしていなかったので滝に着くたびにラインを考えて登る

小川谷は水も澄んでいて静かで距離もあるので沢のだいご味が良くわかる

休憩地点やビバーク地点も複数あるのがよい


ルートも多彩であり、いろいろは楽しみがある


シャワークライミングをしたくなる滝が複数あるが滝壺が深く、泳ぐのが嫌いな坂本は消極的

水は得意な小口も寒さにより泳ぎには消極的

綺麗なんだけどちょとね・・・


丹沢と言えば蛭が思いつく

比較的被害が少ない西丹沢だけど、残念なことにこの日もヒルと遭遇する

もはや丹沢と蛭は切っても切れない関係のようだ

蛭も自然の一部であり、今ではこの沢の構成の一部

生息場所が限られ、個体数が増えた鹿により蛭は増え続けている

アウトドアの相手は自然である

沢もいつも同じとは限らず、年数がたてば姿は変わる

時により谷が水で削られるのと同様、蛭が増えるのも人が作った時代という時の結果であろう

解決策や元に戻す方法は考えつかないが、この景色がいつまでも続いて欲しいものだ

ルートは特に難しいところはないが、「ビレイができない」「ルートファインディングができない」ような

初心者だけではいかないほうがよい

沢のクライマックスは壊れた堰堤

見るからに壊れているので間違えることはないだろう

堰堤を超えて沢をつめて右岸に上がる

真新しい赤ふがありルートはわかりやすい

静かな林道歩きの後、使用されなくなった道路にでる

中級の沢

長さ、バリエーション、景観共に楽しめるお勧めの沢である




2016年6月12日日曜日

春のクライミング(小川山)

その1
日程:2016年5月7日(土)~8日(日)
メンバー:松浦、廣井、野戸、上野


 GW最後の土日を利用して小川山へ。
 前夜、道の駅「南きよさと」で仮眠して、翌朝ゲートイン。

一日目 父岩 天候:曇りのち晴れ

小川山物語 5.9
 初級者に超人気の長いルート。
 松浦、野戸が挑むが、核心?の4本目のボルト辺りで力尽きる。
 
小川山ストリート 5.9
 上野がまずリードしてトップロープを張る。久々だったので上部は少し正規のラインを外れてしまった気がするが、まぁ許してもらおう。
 若手メンバーは皆、出だしの部分でちょっと苦労していた。

 
タジヤン2 5.10a
 下部のスラブに二ケ所核心があり、上部は快適なフレークが続く。
 上野がまずリードで登り、その後リードorトップロープでそれぞれ登ってもらうが、やはり皆、核心のスラブは手こずっていた。


モラリスト 5.10a
 下部はアルパイン風でホールドも大きく、取り付きやすい。
 核心は上部スラブのワンポイント。ここは廣井さんが頑張ってオンサイト。最近、安定して上手くなっています。

弱点主義 5.11d
 出だしがスッキリした凹角、その上に小ハングが待ち構えており、ちょっと見栄えのするルート。上野がリードでトライする。
 ハングの下に差し歯のように刺さっている岩は動くので要注意!
 核心と思われるハングを越え、よっしゃ!と思ったのもつかの間、本当の核心はその上のホールド細かいスラブだった。

 結局、微妙なホールドを探っているうちに足が滑って痛恨の1テン。あ~、オンサイト逃してしまった、もったいない!そのままトップアウト。次回は必ずオトす!
 他のメンバーにもトップロープでトライしてもらう。
 
 
二日目 スラブ状岩壁(マガスラブ) 天候:晴れ

 本日はガマスラブの左上にあるスラブ状岩壁へ。
 山岳部では昨年秋にも来たが、本日のメンバー松浦、廣井は初めてとのこと。
 案内役の上野がボケてしまったのかアプローチを間違え、小一時間ほど迷走してしまう。(ほんとスミマセン!)
 やったのは、

かわいい女 5.8
 アップで。5.8だけど若手二人もだいぶスラブに慣れてきたようでリードでソツなくクリア。


高い窓 5.10b
 まず上野がリードでトライ。
 中間の小ハングを越えるが、最後の三角ピークの登り方がよくわからず、マゴマゴしているうちに痛恨のテンション。うーん、よくわかりません。
 その後、松浦、廣井の二人にやってもらうが、何と廣井さんがトップロープながらジワジワと粘って見事トップアウト。おぉー、やるなぁ。
 皆さん、ウカウカしてると彼女に抜かれますよ。

ウィスキーキャット 5.10a
 最後の仕上げに松浦、廣井の二人にリードしてもらう。二人とも見事にノーテンションでクリア。
 二日間登って、それなりに得たものもあったのではないでしょうか。お疲れさまでした! 

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その2
日程:2016年6月11日(土)~12日(日)
同行:坂本(L)、廣井、野戸、村山OB、松浦、河邉、上野

一日目 天候:曇りのち晴れ
 先発の坂本リーダー、野戸、村山OB組は昨年秋に見送りとしたマルチピッチの「セレクション」へ。
 残りのメンバーは先月の宿題が残っている父岩へ向かいました。
 
 以下、後発組の記録。

【父岩】
タジアン2 5.10a
モラリスト 5.10a
 上野、河邉でそれぞれリードし、松浦、廣井の若手にバトンタッチ。まずはアップを済ませます。

弱点主義 5.10d
 上野の宿題。もう少し身体がほぐれてからにしたかったが、松浦に「やらないんですか~?」とそそのかされ、やる。(笑)
 ハング越えまでは身体がホールドとムーブを覚えていて、前回よりかなり省エネでこなせた。問題はここから。
 気を落ち着けてよく見たら前回気付かなかったフットホールドを発見。
 バランスを崩してスリップしそうだったが、何とか耐えてトップアウト。通算二便で片付き、ホッとしました。
 続いて河邉がトライするが、中間部辺りで豪快に落ちる。それでも後はしっかり繋いでトップアウト。
 松浦、廣井はトップロープですが、テンションかかりながらも廣井さんは上まで抜けました。
 
小川山物語 5.9
 河邉くん、安定した動きで軽々とオンサイト。廣井さんも緊張のせいかスタートはややぎこちなかったが、その後は落ち着いた自分のペースで見事一撃!
 その後、一段下の母岩へ移動。村山OBが合流します。


【母岩】
サドン・ストーリー 5.10a
 短めのスラブ。河邉オンサイト。他のメンバーは細かいスラブに四苦八苦していました。

パンピー 5.10b
 出だしの細かいスラブと上部の小ハングからフレークの乗越しが核心。
 上野が中間で正規ラインから外れながらも何とか一撃。
 河邉は下部はスイスイ抜けたが、上部でちょっと迷いが出たか落ちてしまう。その後もなぜかハマッてしまったようで数トライしていた。
 村山OBが通常ならダイレクトに直上するハングを姑息な、もとい独特なライン取りで抜けたのには恐れ入った。

レッドストーム 5.10b
 このグレードにしてはお得な一本。上野オンサイト、廣井トップロープでクリア。

 何だかんだで皆さんけっこう本数登り、満ち足りてベースへ帰着。
 坂本シェフが既に皆の分もカレーを作ってくださり、さらに山岳部定番の厚切り(ジェイソン)ベーコンに舌鼓を打ちながらビールで乾杯!
 今日も掻き集めてきた薪は豊富で、盛大な火祭りとなりました。


二日目 ガマルート(天候:晴れ)

 翌日はマルチの初級編、ガマルートへ。
 メンバー五人なので河邉・上野組と坂本・村山・廣井組に分かれる。
 
 ガマルートはスラブ主体の5ピッチ、最高グレード5.9のルートです。今回は途中で短くピッチを切ったので7ピッチほどになりました。
 
 上野は二回目ですが、なぜか2ピッチ目のスラブで落ちました。(恥)
 河邉くんは3月の伊豆城山以来おそらく二度目のマルチピッチですが、ビレイの手順などもうすっかりマスターしていました。
 そして坂本組は今回、廣井さんが全ピッチをリード。スピードが課題ですが、それでも山岳部にとっては一つの前進ではないでしょうか。

 
 
 ベースに戻って大テントを撤収。帰りは山岳部定番の「ヘルシーパークかわかみ」のお風呂へ行き、二日間の汗を流す。(今どき300円なんて貴重です!)
 皆さん、お疲れさまでした。