2016年9月20日火曜日

三つ峠

我らが山岳部のアルパインに、 「あの男」が帰ってきた!!
宮本前部長の本チャン復帰で、岩登り、ますます盛り上がっております!

そろそろ岩場も涼しくなり、クライミングシーズンの到来。

シルバーウィークは少々遠出して、アルパインの練習場(小規模な本チャン)として有名な三つ峠に行ってきました♪

フリークライミングとアルパインの中間的な雰囲気の三つ峠、今後もちょこちょこ通って修行したいなあ。
 
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【日程】 9月17日(土)・18日(日) 【メンバー】 村山、宮本、廣井
【目標】 クライミングは物理学
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富士山に三段の笠雲、お天気は期待薄・・・
朝6時40分、宮本さんの車で厚木駅を出発。
御殿場、河口湖を通って三つ峠へ。
 

三つ峠入り口の駐車場は狭く、しかも山小屋のジープも何台か止まっているため、「早い者勝ち」の椅子取りゲーム状態。
 
お天気がよくないこともあってか、三つ峠のネームバリューの割に連休にしては空いている印象。    
 
のんびり歩いて、一時間ほどで小屋に到着。
 
 
 
三つ峠山の山頂直下には二軒の山小屋がありますが、「メスナーの泊まった小屋に泊まりたい!」という村山さんの希望で今回の山小屋は「四季楽園」に決定。
岩場により近いためかメスナー効果なのか、“クライマー御用達”の小屋らしく、クライマーは消費税分割引というサービス付き。ありがたい!!
 
この日、宿泊者は我々の他にガイド講習の団体さん(常連らしい)が1グループと数組の岩屋さんのみ。
グループごとに個室が割り与えられ、まったり過ごすことができました。
 
 
集合写真~♪
            
 
 
きなこアイスもらった♪

         
             
装備を整えたら、小屋のテラス脇を下って岩場へ出発。
テラスから望む岩場は、想像以上の大迫力。
全体的に薄かぶりで、斜度もかなりありそうに見える・・・本当に登れるのかな!?
とりあえず、行ってみよう~
 

岩場全景
準備中
ズルしながら、よじ登る

 
《今回登ったルート》 ※グレードは【北山真編「日本100岩場③ 伊豆・甲信」(2014.10)山と渓谷社】による
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■一般ルート右(右フェース、Ⅲ)
  まずはアップで(といっても、すでに昼近い)、足慣らしに。
  ホールド、スタンス共に豊富にあり、特に怖いところはない。
 
■草溝ルート(東面フェイス、Ⅳ)
 下部は、「落ちない!」という根拠のない暗示をかけて突破。
 上部のクラックの一歩が核心。ツルリンとした丸いホールドが嫌がらせ感満載。身長があれば、それほど苦労せずに上のガバないしはバチ効きホールドを取れるかもしれない(取れれば簡単)。
あと数センチのそれが取れず、試行錯誤しながら誤魔化し誤魔化し、ずり上がる。「フリーで行ける!」と思ったけれど、落ちるとそこそこやばいなあ・・・と考えたら恐怖に勝てず、足下のハーケンを踏んでしまった。ノーテンションで抜けたものの、実にくやしい。
 下降は最後の1~2メートル程が空中懸垂。かなり楽しく、おすすめです♪
 
■地蔵ルート左(東面フェイス、Ⅴ-)
 少々遅めのお昼とお茶タイムの後、お手頃でおもしろそうなルートはみんな空いていないし、「とりあえずⅤ級登って自信つけとくか」的な軽い乗りでトライ。はい、自信喪失して終わりました。完敗です。
 出だしから薄かぶりのハング越え(ハング巻き?)で始まり、上部は上部でやっぱりそこそこの斜度がある。気になるホールドは豊富だし、デシマルグレードに換算すればⅤ級は5.7程度のはずなのに、すんなりと登れない・・・技術がないって悲しい。5.7のホールドに傾斜とムーブの難易度が加わった感じなのかな??級表示のグレード、まだよくわからない。
 ほぼすべての残置ハーケンにアンカーを取り、「張ってください(叫)」を連発してなんとかトップアウト。「なんで30センチごとに支点取ってんだよ!」と宮本コーチからボコボコにツッコミを入れられましたorz
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たかだか20メートルの「地蔵ルート左」に十数分かかってしまった。
そうこうしているうちに雲行きも怪しく、今にも雨が降ってきそうな雰囲気になってきたので、ここで撤収。村山さん、宮本さん、登るの遅くてごめんなさい(泣)。
 
 
食前酒
メスナーのサイン!
 
ガスで富士山は見えないけれど、テラスで宴会~。
この後、小屋のおいしい夕食(マスの塩焼きとブドウ付き!!!!!)をいただきながら、さらに飲む。
特に「白州」のストレートは効きました。フラフラしながら部屋に戻り、早めに就寝。
翌日は天気があまりに微妙だったので、降られる前に下山し、温泉に入って帰宅しました。
 
今回は当初のお目当てだったマルチピッチ(二日目に予定していた)を含め、あまり本数は登れていないけれど、みんなで山に来て登って飲んで、やっぱりこれが楽しい!
岩登りは宿題多数でしたが、練習へのモチベーションは大幅にアップ。がんばろう。
アクセスもよく、アルパインの練習を本チャンさながらの雰囲気の中で安全に行える三つ峠、次は紅葉の季節にでも行きたいな。
 
村山さん、宮本さん、ありがとうございました。(文・廣井)
 
《 おまけ 》 
帰宅翌日(19日)もクライミングに勤しむ中毒者たち

2016年9月3日土曜日

木曽駒ヶ岳・宝剣岳(個人山行)

ある日、携帯に10年来の山友からメールの着信。
「夏山行こうよ!千畳敷カールで同窓会」

「いいね、いいね!行こう!!」と大喜びで食いついたものの、次のメールでぶっ飛んだ。

せっかくだから、ホテル千畳敷に泊まって行こう!」

え、ホテル千畳敷・・・?なにそれ、イヤな予感が・・・・・・

どうやら、宿泊料は元アルバイト先の某高級リゾートホテル並らしい・・・。
恐る恐る一泊1,000円(寄付)の檜尾避難小屋を提案するも、却下され涙目の私orz
まあ、避難小屋で同窓会もないよね・・・。

という訳で、もう二度と経験することのできなさそうなゴージャス山登りに行ってきました。

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【日程】8月27日(土)・28日(日)
【メンバー】廣井、他友人3名
【目標】カ〇シカバーゲンはあきらめる
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《1日目》千畳敷集合
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12時に甲府駅で先輩のレンタカーに拾ってもらい、駒ヶ根へ。
駒ヶ根インター出口のお土産物屋さんで飲み会セットを調達。
ビールとワインと、馬肉の燻製。日本酒は自粛。
いろいろな調理法の馬肉が売られていて、試食をするだけでも満足。

千畳敷に15時頃到着、ホテルの部屋に荷物を投げ込んで散策に出るも、翌週に向けて台風接近中のため、天気はビミョー・・・

翌日のお天気も期待できないし、「保険のため今日中に宝剣登っちゃう??」などなど相談しながらカール上の乗越浄土まで行くも、雨が本降りっぽくなってきたのでやめました。


千畳敷カール
晴れろ!晴れるのだああああああ!!!



部屋に戻ってロープウェイの最終便で上がってきた友人と合流。
他に一緒に上がる客が一人もいなかったらしく、怪しまれて何度も根掘り葉堀り色々聞かれたらしい(笑)









ブログがこのところ山小屋のステマみたいになってる・・・
ホテル千畳敷の夕食
 お値段から立地、食事のクオリティまで、まさに「日本のヘルンリ小屋」である。
 大浴場あり、水洗トイレありのすばらしい住環境。布団もフカフカ。

 思わず、山にいることを忘れてしまいそうなくらいの山岳部的非日常空間・・・ここ、本当は熱海とかじゃないよね??

 おかげで旧友と夜10時過ぎ、山にしては遅すぎる時間まで楽しくおしゃべりできました(個室制)。



《2日目》千畳敷カール~木曽駒ヶ岳~宝剣岳
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朝4時半、起床。
ご来光を見にとりあえずカール内の広場に行って見る。
雲の合間から、ちょこっと見えた。ちょっとしか見えなくても、とてもきれい!
その後、二度寝zzz・・・

そして、奇跡が起きる。

木曽駒ヶ岳に向かう途中の中岳

晴れたー!!!!!

あのガッカリな天気予報から奇跡の復活。
快晴ではないしガスも多いけど、この景色をみんなで見られれば、もう大満足!


楽しく木曽駒ヶ岳・宝剣岳の二座に登頂~♪







宝剣岳

 
 木曽駒山頂でみんなでホットコーヒーを・・・と思ったら、バーナー壊れた。
 なんか詰めが甘いんだよね、いつも(省)

 そんな失態も、空木岳方面への分岐点で現れたオコジョたちがフォローしてくれました。
(初めてオコジョ見た!!!でも速すぎて写真が撮れない・・・)







ホルンを吹いてたよ
下山後はロープウェイのチケットに付いている割引券で温泉
へ。ついでにお昼も食べる。チケットを見せるとアイスをもらえるサービス付き(みそカツ定食の人のみ)だった。

 楽しい同窓会山行なのでした。幹事、ありがとう!
 またみんなで行きましょう~♪♪


【総括】 オコジョは、見つけてからカメラを構えるのでは遅い!