2017年7月21日金曜日

2017.7.21 白山(石川県)

Hです。用事があって、せっかく日本海側に来たのだからということで、白山に登ってきました。
白山といえば、百名山として有名で、今年は開山1300年だそうです。

用事でもなければ、横浜からは中々行けませんが、仕事帰りに飛行機で羽田から小松へ飛び、そこからレンタカーを利用して、途中日帰り温泉に寄りつつ、登山口の別当出合に夜12時に到着、車中泊をして、朝、明るくなってから出発しました。

別当出合から白山の最高峰の御前峰までは、観光新道と砂防新道の二手に分かれます。どうも砂防新道の方が急斜がないルートのようで、ほぼそちらのルートで登る人が多いようです。
なるべくいろんなルートを歩いてみたいと思った私は、今回、観光新道から登って砂防新道から降りてみることにしました。














さて、登り始めは急斜面の石段が続きます。下りで使うと転がりそうな斜面...。1時間半ほどでしょうかしばらくもくもくと登って行くと、360度山並みが見渡せる尾根にあがるのですが、これはいいですよ!日本アルプスから離れた山域にこんな山並みがあったなんて驚きです。お花畑もあって気持ちい縦走路が続きます。









途中、ふもとの永平寺のお坊さんが修行に来ていました。山のごみを下しています。頭が下がります。









しかしながら、中間地点の室堂に近づくにつれて、ガスってきてしまいました。朝一番で室堂の小屋から登っていた人たちの話によると、素晴らしい景色であったと・・・。
まぁ、それでも山頂までは行ってみるかということで、御前山まで登ってみました。
おみくじがあったので引いてみると、小吉...「こんなときもある」とのことで、今日は残念ながら晴れるのを待たずに下山ですね。














そうはいっても、同じ道を戻るのも何なので、北側の複数の池がある方面を回ってからおりることにしました。晴れていると、山頂が池に映って素敵な場所らしいのですが、まだ池は雪渓で埋まっていたり、ガスで真っ白で残念でした。









また、横断しなければならない雪渓は、5か所くらいと結構長く(計1㎞超かな~)残っていましたが、しっかりカッティングされているので、心配なく歩けました。










そんなこんなで室堂に戻ってきた時にはまた晴れ間が戻ってきたのですが、山頂へ登り返してみるもまたすぐガスってきてしまったため、おみくじのいう通り、今日はそのまま、砂防新道からくだることにしました。








砂防新道も上部はなかなかの景観です。良く整備されているので、夏休みになったばかりの子供たちも家族でたくさん登ってきていました。









ちなみに砂防新道は甚之助谷の工事のために作られた道みたいで、工事風景も圧巻でした。










そのような訳で、この山域は日帰りで来るのはもったいない!別当出合の一つ下の登山口である一瀬から登って、別山や白山釈迦岳も一緒に縦走するのがお勧めかと思います(私もまた来たいと思います)。

たまには、知らない山域へでかけてみるのも世界が広がって、いいものです。
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2017年7月15日土曜日

2017.7.15~16 黒戸尾根~甲斐駒ヶ岳~北沢峠(個人)

Hです。前の週に引き続き、左足首のリハビリを兼ねて、1泊2日で、甲斐駒ヶ岳に登ってきました。
甲斐駒ヶ岳は、私にとって、初めて登った日本アルプスということで、思い出深い山です。

今回は、八王子から出発している登山バスで、登山口のある竹宇神社まで行ってスタートです。
バスの乗車時間は3時間半と大変便利ですが、パーキングごとに明かりがつき、また狭い車内だったので、ほぼ一睡もせず、スタートすることになってしました。

ヘッドランプを頼りに、まだ暗い4時に出発です。思ったよりも、トレランの人が多く、明るくなってくると多くのランナーに先をこされました。









夜が明けてくると、森の中は、木漏れ日で幻想的な雰囲気でした。急登で注目される尾根ですが、下半分は、山深い神秘的な森です。その空気に癒されます。









七丈小屋のテント場へは10時過ぎに到着しましたが、疲れたので(当たり前か…)、早めにテントを張ってゆっくり過ごすことにしました。...それにしても、夜になればテント場いっぱいにテントがあふれていました。グループで来ている人も多く、今度どの山に登ろうか~なんていう話が聞こえこえると、一人で来る気楽さの反面、仲間と登れることのうらやましさを感じたのでした。












翌朝、まだ薄暗い中テントをたたんで、山頂を目指して、山を登り始めると、途中朝日を見ることができました。快晴の朝日もいいですが、雲海に浮かぶ朝日は、雲を染めて色を変えるので、いつまでも見ていたくなる美しい景色でした。









山頂直下は岩をよじ登ります。適当に詰めたザックは岩や枝に引っかかり危ないですね。途中きちんと詰めなおして、先に進みました。











山頂は晴れでした!山頂からは、遠くまで続く緑の山脈、山深さを感じる景色が広がっていました。そして、山頂からは、北沢峠の方へ下山しました。

この辺りのピークは、百名山で知られていて、最短ルートのピークハントで登る人も多いですが、元気と時間があれば縦走して、見える山脈へ山の懐の大きさを肌で感じに行きたいと思いました。










そのような訳で、1日目少し左足首の負担が心配でしたが、2日目もしっかり歩くことができて、良かったです。引き続き、くじけずがんばりたいと思います。

2017年7月8日土曜日

2017.7.8~9 北岳

Hです。3月に左足首を骨折しギプスも取れて、ようやく山へ出かけられるようになりました。
2週間前の沢登りは足首に力が入らず散々でしたが、1週間前の根曲竹堀りで、藪漕ぎするだけの回復を感じたので、間髪入れず、今度はテント装備を担いで、山に登れるか実験もかねて、1泊2日のテント泊で、北岳へ登ってきました。

今回は、甲府駅のホテルに前泊し(野宿している登山者も多いですが…)、4時台の朝一番のバスに乗って広河原に入りました。7月の連休前ですが、臨時バスが3台出るくらい、バス停には長蛇の列が出ていました。広河原からはさらにバスに乗って北沢峠や奈良田へ向かう人もいるので、みんなが北岳へ行くわけではありませんが、人気の山域なんですね。

さて、天気は雨予報でしたが、朝一番は、快晴でした。青い空、新緑の森、涼しい沢いの道に癒されました。













二俣からは雪渓がなく登山者が少なかった右俣から登ることにしました。しかし、山頂に近づくにつれてガスがあがってきてしまい、以前来たときに感動した、北岳超しに富士山が見えるポイントで、空が真っ白だったのは残念でした。
そして翌日の朝日を期待して(北岳と富士山と朝日がいっぺんに見える)北岳肩の小屋で泊まることも考えましたが、明日の行程を考えて、本日中に、北岳を超えて、北岳山荘まで足を延ばし、テントを張ることにしました。









翌朝、晴れました。北岳肩の小屋にすればよかったかな...と思いましたが、今回はリハビリですし、余裕をもった行動が大切だと思いました。北岳から北岳山荘に続く斜面は昨日に引き続き、お花畑が満開で、朝の光を浴びる姿は特に美しく感じました。





















そして、下山につかった八本場のコルの斜面に、かろうじてキタダケソウが残っていたのはうれしかったです!今度はもっと咲いているときにまた来たいなと思いました。

その後は、右俣の雪渓をおりました。長い斜面で滑りやすい雪だったので、軽アイゼンでは不安になっていまいへっぴり腰でおりました。案の定、下の方で10メートルほど滑ってしまいました(他の人に迷惑をかけず良かったです)。やはり、油断は大敵で、備えあれば憂いなしで、今回はピッケルを持参するべきでした。












そのような訳でしたが、ひとまず、無事、下山することができました。
左足首は、まだ、横からの衝撃やつまずきに弱く、翌日はむくんで腫れていましたが、何とか、これからも山に登れそうで、ちょっと安心したのでした。